第43回鳥人間コンテスト2021に参加して

機械工学科同窓会のみなさまへ

人力飛行機プロジェクト担当

機械工学科 横山 奨

 

 先日の読売テレビ放送をご覧になった方はご存知かと思いますが、2021年7月31日から8月1日にかけて滋賀県彦根市の松原水泳場特設会場で開催された読売テレビ主催「Iwataniスペシャル第43回鳥人間コンテスト2021」の人力プロペラ機部門に本学の人力飛行機プロジェクトが出場しました。既に同窓会ホームページで周知いただいた通り、家族、友人、卒業生などの応援・激励の禁止や参加メンバー数の厳しい制限があり、大会の開催時期を事前周知することも禁止されていたため、日頃ご支援いただいている同窓会のみなさまに活動状況についてのご報告が行えなかったことをお詫び致します。

 テレビ放送も終了し漸く大会情報が解禁されましたので、今年度の大会成績および昨年度からの活動、人力飛行機プロジェクトを牽引している機械工学科の学生の様子について報告させていただきます。

 まず大会成績についてですが、大阪工業大学人力飛行機プロジェクトチームは4234.68 mをフライトし、人力プロペラ機部門で3位でした。この記録は、本プロジェクトの歴代2位の記録であり、不安定な風が強く吹く今年の大会環境を考慮するとまずまずの結果と評価しています。テレビ放映時にもパイロットが報告していたギアボックス不調についても、コロナウィルス流行下の活動で思うようなテストフライトが実施できず、調整不十分であったことを鑑みればやむを得ないことかと思います。

 昨年度からの活動を振り返りますと常にコロナウィルスの流行状況、緊急事態宣言に大きな影響を受けています。昨年度の4月の大学休校から現在に至るまで、活動停止と人数制限を設けての活動再開を繰り返しています。また、テストフライトに必要な県外の滑空飛行場への移動も学生課との交渉が必要な状況です。このような状況のため、まず機体製作に必要なノウハウ維持に苦労する上、活動ごとに学生課への書類申請が必要なため例年以上に参加学生に負担を強いていることを心苦しく思う日々が続いたことなどです。今年度の鳥人間コンテストの参加に際しては、一度書類審査で落選し、その後当選チームが活動不能により参加辞退となった結果、繰り上がりで当選しています。もし、今年度の大会に参加できなかった場合、合わせて3年間フライトできない期間が続くことになり、ノウハウの維持も限界を超えます。時期を合わせて、学生課が「対外試合や大会の予定が無い課外活動の停止」という非情な要請を出したため、学生も私も気力の限界を迎えプロジェクト活動を一度休止するという相談をしたこともあり本当に苦しい期間を経験しました。

 次に、人力飛行機プロジェクトチームを牽引する機械工学科の学生について紹介致します。他学科の学生も増えたとはいえ、機械工学科の学生が最多であることは変わっていません。テレビ放送でも紹介されていましたが、本年度のパイロットは機械工学科4年の中山壮太くんが、リーダーを3年生の岩﨑大くんが、サブリーダーを同じく3年生の長澤圭吾くんが担当しております。また、大学院に進学した学生達も陽に影にプロジェクトに協力してくれています。

 最後になりましたが、日頃より人力飛行機プロジェクトをはじめ学生支援活動にご理解、ご支援下さいまして心より御礼申し上げますとともに、今後ともご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。