故西山丈司先生を偲んで

故西山丈司先生を偲んで

大阪工業大学体育会
漕艇部重吹会
副会長 藤井政幸

 

西山先生がご逝去されましたこと、心よりお悔やみ申し上げます。

西山先生との出会いは、昭和 50 年に金属材料研究室に前原君、亀井君、太田君、蔵内君、吉岡君、筒井君、河野君、赤瀬君と私の 9 名が配属されて卒研指導を受けた時からです。

西山先生の第一印象は、卒業研究という小さなグループでしたので、大学の先生というよりは技術者・研究者のような印象で、歳も私たちより一回り程しか離れていなく、皆でワイワイガヤガヤ楽しく過ごしていた中で、グループリーダーの様に優しく接していただきました。

一番の思い出としては、西山先生のお家に招かれてバーベキューをした時に、奥様と小学生ぐらいのお子様がおられて、西山先生はどちらかいうと少し小柄な方でしたが、奥様は女性としては少し大柄でふっくらとされた非常に明るく快活な方で、大きな肉の塊(多分神戸牛)をご馳走していただき、凄くおいしかったことを覚えています。

河野君が卒業 15 年後くらいに卒研の合同同窓会に出席した時に、西山先生は奥様を亡くされた後で、「君も奥さんを大事にした方がいいよ」と言われたことを思い出します。 と語っていました。

また、西山研究室恒例のゼミ旅行でスキーにも参加しましたが、亀井君は風疹に罹りほとんどスキーをすることなく過ごしましたが、他のメンバーは、ほとんどが初心者でしたがケガをすることも無く、スキーを存分に楽しみました。西山先生は流石に、卒研の恒例行事にしているだけあってプロスキーヤーの様な腕前で、スキーを満喫されていました。

 

肝心の卒業研究は、アルミニウム合金片の腐食過程を撮影して写真データにすることなど、夜間から徹夜して行うことが多かったので、皆で亀井君が作る湯豆腐を食べたり、麻雀をしたり野球中継を見たりしながら楽しく研究をして過ごした記憶があります。ちなみに亀井君は、今は京都でフグ料理店を経営しており、全国フグ連盟の会長さんで「さすがにあの研究室で食べた湯豆腐が大変美味しかった」 ことが頷けます。

この他、私自身が漕艇部OBであったこともあって皆で学内ボート大会に参加したことも記憶に残っている楽しい思い出の一つでした。

 

こんな卒研メンバーの日頃の和気あいあいの様子を、いつも傍で暖かく見守っていただいた西山丈司先生、本当にご指導ご助言ありがとうございました。

安らかにお眠りください。

合掌