機械工学科の近況 学科長(2008年)
卒業生の皆様、お元気でご活躍のことと拝察致しております。2007年4月より学科長として皆様に支えて頂き、ようやく2年目を迎える事が出来ました。あと1年、教室の運営と同窓会の連携に微力ではございますが努力する所存ですので、皆様の変わらぬご指導・ご鞭撻、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
テープカットさて、機械工学科の近況ですが、初めに慶事よりご報告致します。昨年の10月に流体機械研究室の川田裕教授が工学部長に就任されました。教室としましてはひじょうに名誉なことで井上正崇工大学長をサポートして遺憾なくリーダーシップを発揮されています。次に、2008年3月末を持ちまし喜田義宏教授が定年を迎えられました。喜田先生には、これまで長年にわたり機械工学科の発展、取り分け生産加工技術分野にご尽力を頂き、優秀な卒業生を輩出されてこられました。また、大阪工業大学のものづくり拠点「モノラボ」の開設にあたりましては、いろいろと大所高所より貴重なる助言を頂きまた。お陰さまでモノラボは本年3月1日に無事竣工検査を終えまして仮オープンの運びとなりました。松浪副大臣・井脇議員視察5月24日(土)には開所記念の催しもあり、見学会とテクノフォーラム(三菱重工業(株)中谷達也氏の特別講演「ワカマル開発の舞台裏」等)と祝賀記念パーティーを行いました。見学された皆様方には、モノラボのことを充分知って戴けたものと思います。このモノラボのセンター長に私が任命され機械工学科の池田隆治技師が副センター長に選任されました。また、嘱託技術員の井上康弘先生もこのモノラボの所属となられました。旧機械工作センターの専任職員もモノラボに統合されました。ソーラーカーやフォーミュラーなどの各種プロジェクトを指導するスタッフも不足しております。つきましては、卒業生の皆様の中でこのあたりのご経験者の参画を願って止みません。残念なご報告は、バイオロボティクス研究室の長谷川忠大准教授が芝浦工業大学に移られました。また、事務の大幅な組織変更もあり、見学会1階事務室の定益喜代子さんも新しく出来ました工学部事務室に配置転換されました。喜田先生・長谷川先生・池田先生・井上先生・定益さんと一度に5人のスタッフが去られることになったわけですが、幸い、池田先生には引き続き機械工学実験と実習それに同窓会事務局のことなどもお世話いただいており、機械工学科としては大変助かっています。
一方、新しい機械工学科の専任教員として牛田俊講師と皆木一志講師のお二人の前途有望な先生方をお迎えしました。牛田講師のご専門は知能ロボティクス関係でモノラボ開所式では、人間共生ロボットwakamaruのパフォーマンスをサポートして頂きました。皆木講師は、精密加工システムを研究されていましたが、着任早々の5月に出張先のスイスのホテルで急逝されました。全く突然のことでご両親様の心痛を察しますとお悔やみの言葉もございません。5月31日に吹田の千里會舘で葬儀が行われ、機械工学科一同にて会葬いたしました。ここに謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
なお、事務室には、大谷直美さんが新たに加わり、大川畑さん、柏岡さんと3人仲良く我々のサポートをしてもらっていますが、今後、同窓会の事でもお世話になると思います。
さて、すでにご存知のここと存じますが機械工学科では、2006年度より日本技術者認定機構(JABEE)の認定を取得すべく新しいカリキュラムをスタートさせております。2009年にJABEE審査を受審する予定です。申請が認められれば約100名がJABEEの資格を持って社会に巣立つ予定です。JABEE対応カリキュラムでは、技術者倫理、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、デザイン能力(設計だけではなく企画・計画、設計から製作、評価まで)に力を入れています。実社会からの要請として卒業生の皆様からの貴重なご意見・ご提言を取り入れてカリキュラムを点検・評価することにしております。今後も皆様のご意見を賜りたいと思いますので、ご協力のほど宜しくお願い致します。
以上、機械工学科の近況について主だったものを紹介させて頂きました。ご覧頂きたいものやご指導を賜りたいことがありますので、是非ともキャンパスにお立ち寄り頂ければ幸いと存じます。
機械工学科では、一致団結して教育・研究に日々邁進したいと存じますので今後とも皆様の温かいご支援・ご協力を宜しくお願い申し上げます。
最後になりましたが、同窓生の皆様のご健康と益々のご発展をお祈り申し上げます。