学生の就職状況(2019年度)

機械工学科就職担当 塩﨑 江利子

機械工学科同窓会の皆様、いつも大変お世話になっております。機械工学科担当の塩﨑江利子と申します。2016年4月から大阪工業大学就職部就職課で勤務し、機械工学科を担当し、今年で担当5年目をむかえました。

まずは、2019年度卒業・修了された皆さんの就職状況をご報告いたします。3月31日時点の就職率は、学部生100%(内定者数/卒業者数)、大学院生100%(内定者数/修了者数)を達成いたしました。院生4年連続100%の内定率です。学生の日頃の努力と粘り強い気持ち、先生方の厳しくも温かいご指導の賜物でございます。

2020年度の就職環境については「激しい変革期」を迎えております。まず、2020年度より日本経済団体連合会(経団連)から、企業の採用活動解禁時期の指針が実質撤廃となったことにより、企業ごとの採用活動のバラつきが顕著になりました。これに伴い、昨今注目されている「インターンシップ」をきっかけに早期選考が行われたり、インターンシップから直接採用につながるケースも多々みられるようになりました。今後ますます、インターンシップは学生たちにとって重要な就職ツールとなってまいります。

また、世界規模で猛威をふるっている「新型コロナウィルス」が3月中旬以降、学生たちの就職活動に甚大な影響を及ぼしています。特に、緊急事態宣言発令後は、選考中断、採用数の大幅な見直し等、企業規模や業界を問わず発生し、学生たちも非常に不安定な環境での就職活動を強いられ、それは現在も続いている状況でございます。ここ数年の就職環境は「空前の売り手市場」と言われていたこともあり、今年度また次年度以降の学生にとって「晴天の霹靂」といった状況になってしまいました。

ただ、機械系は幅広い分野での活躍が期待され、業界・業種を問わず求められる専攻分野です。機械系の学生を求める企業の声はまだまだ多く、このような状況下でも多くの企業から説明会等のご案内、求人票が届いております。特にOBが在籍する企業のご担当者からは、学生たちの状況を心配し何か力になれることがあればと暖かいお言葉もいただいております。

上記のような就職環境ではありますが、就職活動において重要な要素が変わることはなく、付け焼刃ではなく、しっかりとした事前準備を行うことが重要です。特に、対面での説明会や選考会が実施できす、WebセミナーやWeb面接が格段に増えおり、これらに柔軟に対応していくことも求められます。これに加え、メールや電話といった「顔の見えないやり取り」に対する対応力も求められ、今一度「学生のマナーやモラル」といった要素も重視していく必要があります。

毎年、機械工学科の担当者として強く感じることは「優しく思いやりのある学生が多い」ということです。研究や学習面での優秀さも目の当たりにしておりますが、ちょっとした気遣いや優しさを持ち合わせた方が多いと感じます。これは、彼らの選考に関わった多くの企業からも評価されているポイントです。先生方の日頃のご指導や、外部の方と接する機会の多さ、学生自身の気構えや心根の優しさといった「人間形成力」に裏付けされていると感じます。

就職環境の変革期を迎え、これまで以上にきめ細やかなサポートが必要になってくると強く感じております。就職担当者としてまだまだ学ぶことも多く、日々変わっていく社会情勢と就職活動状況を的確にとらえ、学生と共に自身も成長していくつもりで、今後も邁進してまいります。今後とも宜しくお願い致します。