学生の就職状況(2021年度)

機械工学科就職担当 塩﨑 江利子

機械工学科同窓会の皆様、いつも大変お世話になっております。機械工学科担当の塩﨑江利子と申します。2016年4月から大阪工業大学就職部就職課で勤務し、機械工学科を担当させていただき今年で7年目をむかえました。まずは、2021年度卒業・修了された皆さんの就職状況をご報告いたします。3月31日時点の就職率は、学部生98.4%(内定者数/卒業者数)、大学院生100%(内定者数/修了者数)となっております。就職環境が混乱し社会全体では軒並み内定率低下の中で、学生の日頃の努力と粘り強い気持ち、先生方の厳しくも温かいご指導の賜物でございます。

ここ数年は、未だに猛威をふるっている「新型コロナウィルス」が就職活動全体に甚大な影響を及ぼしています。今年度は、状況も落ち着いてはきましたが、不安定な環境での就職活動は現在もなお続いている状況でございます。また、過去の経験談やデータが当てにならず、学生たちは「新しい就職活動」を余儀なくされました。

ただ、機械系は幅広い分野での活躍が期待され、業界・業種を問わず求められる専攻分野です。特に卒業生が在籍する企業のご担当者からは、学生たちの状況を心配し「何か力になれることがあれば」と暖かいお言葉もいただいております。このようにめまぐるしく変化している就職活動ですが、重要な要素が変わることはなく、付け焼刃ではなくしっかりとした事前準備を行うことが重要です。オンライン説明会・面接が格段に増え、これらに柔軟に対応していくことも求められます。これに加え、メールや電話といった「顔の見えないやり取り」に対する対応力も求められ、今一度「学生のマナーやモラル」といった要素も重視していく必要があります。

2022年度の就職環境については、昨年にひきつづき「新型コロナウィルスの影響とそれに伴う景気の不安定」に大きく影響を受けております。まず、2020年度より日本経済団体連合会(経団連)から、企業の採用活動解禁時期の指針が実質撤廃となったことにより、企業ごとの採用活動のバラつきが顕著になりました。これに伴い、かなり早い時期から選考がスタートし、インターンシップから直接採用につながるケースも多々みられるようになりました。今後ますます、インターンシップは学生たちにとって重要な就職ツールとなってまいります。

このような社会情勢を鑑み、これまで以上にきめ細やかなサポートが必要になってくると強く感じております。就職担当者としてまだまだ学ぶことも多く、日々変わっていく社会情勢と就職活動状況を的確にとらえ、学生と共に自身も成長していくつもりで、今後も邁進してまいりますので、さらなるご指導ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い致します。