機械工学科 学科長 上辻 靖智
2019年度から学科長を拝命致しました.学科教職員皆様のご指導・ご鞭撻を頂きながら,機械工学科の発展のために微力ではありますが,尽力させて頂きます.至らぬことも多々あると思いますが,何卒よろしくお願い申し上げます.同窓会の皆さまには様々な学科行事に相変わらず強力にご協力,ご支援いただきますよう心からお願い申し上げます.

学科の近況を報告させていただきますと,今年度から原口真講師が新たに機械工学科の教員として着任されました.昨年度に加藤教授が定年退職されましたが,新たに有力若手メンバーとして原口先生に加わって頂いたことで,さらに活気ある教員体制となりました.ご専門はメカトロニクスで,今後機械工学科を背負ってご活躍されることを期待しております.また,本年度は伊與田宗慶講師が工学部教員表彰を受賞し,若い先生方の活躍は学科発展の推進力となっております.一方,18歳人口の減少が始まる中,大学を取り巻く環境は益々厳しくなっているほか,入学定員の厳格化,大学入学共通テストの導入など大きく変化しつつあります.これに応じて受験生の動きも激化し,選ばれる大学であるためのより一層のステップアップが求められております.このような状況で,評価項目が英語圏の大学に有利なこともあって日本の大学は苦戦しておりますが,英国タイムズ・ハイヤー・エデュケーションが発表するTHE世界大学ランキングが注目されております.また,ベネッセコーポレーションは教育リソース,教育充実度,教育成果,国際性の4分野16項目で評価したTHE世界大学ランキング日本版を発表するなど,偏差値以外の指標も現れ,大学の選び方に大きな影響を与えております.評価項目には企業人事の評判調査も含まれておりますので,OB・OG皆様の益々のご活躍に助けて頂きながら,今日まで受け継がれた機械工学科の研究・教育力をさらに強化,発信し,ランクアップを目指します.

機械工学科の教員・学生が主体となっているプロジェクトも精力的に活動しており,ロボットプロジェクトを始め,学生フォーミュラー,人力飛行機,ソーラーカーでもそれぞれ優秀な成果を挙げております.競合大学と比較し,本学はプロジェクトの質と数において秀でております.このような活動を通して,学生の社会人基礎力を育成し,技術者としてのポテンシャルを飛躍的に向上してくれると確信しております.

本年度は135名の新入生を迎え入れました.2年生127名,3年生142名,4年生139名を加えると,学部生は総勢543名になります.学長方針として大学院進学を勧める中,29名が博士前期課程に進学しました.博士前期課程2年生31名,博士後期課程3名を加えると,大学院生は総勢63名になります.これらの学生の教育に学科教員16名,非常勤の先生方14名,学科事務員3名,ピアサポーター3名で当たっておりますが,昨今,多様な学生支援が求められる中,皆さまの豊富なご経験,ご人脈を活かした支援を加えることができれば,この上ない学科の強みになるかと存じます.