大阪工業大学 教授 田原弘一
機械工学科同窓会の皆様、はじめまして、田原弘一(たはらひろかず)と申します。4月1日付、教授として機械工学科・宇宙推進工学研究室を預かることになりました。大阪大学基礎工学部卒業(1983年)、同大学院博士後期課程修了(1988年)の後、そのまま大阪大学に勤務し、これまで航空宇宙工学、主に宇宙空間で利用する電気推進ロケットエンジンの開発研究を行ってきました。

日本の「はやぶさ」スペースクラフトに代表される、惑星・深宇宙探査ミッションが世界中で遂行、あるいは計画される今日、宇宙大航海時代の到来と言っても過言ではありません。航海の成功は、宇宙航行用高性能電気推進ロケットの開発にかかっています。本研究室は、先進宇宙推進工学に関する研究を中心に、各種の電気推進ロケットエンジンの開発研究、宇宙飛翔体環境シミュレーション、ユニークな小型人工衛星の設計製作・打ち上げ計画立案などを行い、近未来の宇宙開発に貢献したいと思います。この度学内で小型人工衛星の開発・打ち上げ計画が始動し、機械工学科が中心になり学生主導型の研究開発が行われようとしています。題して「大工大・電気推進ロケットエンジン搭載小型スペースシッププロジェクト」で、3年後の打ち上げを目指しています。同窓会の皆様にも是非ご支援、ご協力をお願いできたら嬉しいです。

また、誰もが持つ、子供のころの飛行機やロケットへの憧れを決して夢だけにはさせないように、親しみある、誰もが気楽に楽しむことができる、市民の航空宇宙を目指します。具体的には、航空宇宙工学に関する講演・市民講座、中学・高校に出向いて小型ジェットエンジンの運転や宇宙航行用イオンロケットエンジンの噴射などのデモを行ったり、ペットボトルロケットの製作・打ち上げ教室を開催し、活発な啓蒙活動をしたいと思います。同窓会の皆様にもお気軽にお声をかけていただきたいと思います。研究室活動の内容はホームページ(http://www.oit.ac.jp/med/~tahara/top.html)をご覧ください。

宇宙空間では地上で予想もしないことが起こります。過酷な宇宙環境で稼動するロケットや人工衛星の開発研究を通して、学生には常識にとらわれない新しい機械システムを開発する素養(ガッツ(?))を身につけさせたい。自由な発想でユニークなアイデアを出し実践してほしいと思います。

授業としては、学部では機械力学、振動工学、大学院では宇宙ロケット工学特論を担当します。実践と創造を兼ね備えた学生の育成と優れた役に立つ研究を目指し精進したいと思います。今後ともたくさんのご支援、ご指導を頂きたく、よろしくお願い申し上げます。