機械工学科同窓会 副会長 古川 清
この度副会長の大任を務めさせていただく事になりました、古川清でございます。私は団塊世代の第1期生で、1970年(昭和45年)に卒業致しました。卒業研究は、大田先生のご指導で「プレート型熱交換器の流動……」だったと思います。卒業後は、蒸気工学の教科書にも出て来るボイラメーカーの株式会社タクマ(当時:田熊汽罐製造株式会社)に就職、以来主として環境関係設備の設計・施工部門を歩んでまいりました。そして、3年前にグループ会社で環境測定・分析の計量証明事業所である株式会社環境ソルテックに転籍、会社経営に携わっています。我々の大学時代後半は、東大の安田講堂占拠に代表される学生運動が真っ盛りで、当大学も全学ストライキ等があり騒然とし内定した就職が出来なくなるのではと心配した事を覚えています。幸いにしてそれ程大げさにはならなかったのですが、他大学では卒業が大幅に延び夏前に入社された同期の方もおられました。

さて、今大学では少子化の影響により定員割れが急増、選ぶ側から選ばれる側に立場が逆転し、如何に学生に受け入れられる魅力「売り」を作るかが大きな課題になっているとお聞きしています。当機械工学科に於いて、今年度よりJABEEコースを設けられたのも大学としての質の向上とブランド化を図り「売り」を作る一環であると理解しています。同時に学園全体では坂口理事長が、学生-保護者-教員-卒業生が協力する四位一体の新たに卒業生を取り込んだ運営を提唱・推進されています。

そうした中、当同窓会に於いても今年度から、従来の先生方による同窓会長兼務から卒業生が務める方式に転換、より卒業生の役割がクローズアップされたものとなりました。誰しも、出身大学の名声が上がり、より優秀な後輩を輩出してくれる事を望んでおられると確信しています。又、国会で議論されつつある「ふるさと納税制度」に見られる様に、自分のふるさと(出身大学)の発展に何らかの形で役に立とうと考えておられるのではないでしょうか。

卒業生の皆さん、我々のふるさとである大学、又、可愛い後輩の為に共に一肌脱ごうではありませんか、私自身何処まで出来るか判りませんが、これらの活動の一翼を担い藤原会長のお手伝いをさせていただく所存です。そして、個人的には話題になっている「林住期」の生き方の一つになればとも考えています。

ともかく一生懸命取組みますので、卒業生各位の絶大なるご支援をお願いして就任のご挨拶とさせていただきます。
よろしくお願い申し上げます。