学科長 井原之敏
同窓会の皆様におかれましてはお元気でご活躍のこととお慶び申し上げます。2011年度にひきつづき2012年度も学科長を努めさせて頂くことになりました。同窓会の皆様方には何かとご協力をお願いすることがありますがよろしくお願い申し上げます。
2011年3月には東北地方で大きな災害があり、その影響で国内は大変混乱いたしました。本年は特に関西地方の電力事情について懸念されておりますが、関西人のバイタリティで必ず乗り切れるものと信じております。それよりも政治・経済の混乱に心配の種があるようです。経済不安がありますと卒業を間近に控えた学生の就職活動が浮き足立ちます。その中で2011年度は前年より高い就職内定率を達成することができました。これも大阪工大卒業生の直接・間接的なご援助のおかげです。本年度の就職担当の上田教授と牛田講師には引き続き難局での指導をお願いすることになります。

4月5日に入学宣誓式がありました。今年は多くの志願者を集めることができ、その結果167名の新入生を迎えることとなりました。この結果、在学生数は1年次168名、2年次144名、3年次149名、4年次196名の合計657名です。大学院学生も博士後期課程(D2) 1名、博士前期課程2年(M2) 38名、1年(M1) 21名と充実しております。大学院生の皆さんについては、昨年から英語のプレゼンテーションの特訓が行われており、国際的な技術者を目指してもらおうと考えております。

機械工学科の構成スタッフは2011年とまったく同じ顔ぶれで、16名の教員(教授8名、准教授4名、講師2名)、3名の事務職員(大谷さん・柏岡さん・磯田さん)、6名のピアサポータ(以前の補助員に相当)で運営することになりました。川田教授・中川教授は定年を迎えられましたが、特任教授としてあと数年は今までと同じく講義・研究指導に毎日来ていただくことになっています。ロボット工学科の廣井講師につきましては本年度は卒業研究指導のみを担当していただくことになりました。

2006年の入学生より日本技術者認定機構 (JABEE) 対応の機械工学発展コースが設置され、2009年の審査を受けて3年間の認定を得ております。2010年3月から卒業生が誕生しておりますが、2012年3月で3回目、計263名が技術士補と同等の国家資格を持ち卒業いたしました。本学機械工学科では発展コース・実践コースの2コースを選択できることになっておりますが、他の私学で2コース制をとっているところとは異なり、JABEE対応の発展コースを選択する学生が多いのが特徴です。本学では機械工学科以外には情報科学部と都市デザイン工学科がJABEE対応コースを設けておりますが、それ以外の学科もJABEE対応とするよう昨年秋から検討が始まりました。本年秋には機械工学科にも中間審査を受審いたします。JABEEの審査に対応するにはデザイン能力を含むことなどカリキュ ラム設計も重要ですが、きちんとした教育が行われているかどうかも審査されます。継続してJABEE認定がとれますようがんばりたいと思います。

最後になりましたが同窓生の皆様のご健康と益々のご発展をご祈念申し上げます。