機械工学科同窓会 副会長 植村 武司
この度副会長を務める事になりました植村武司です。
私は昭和46年卒業致しました。大学4年生の時工業熱力学、伝熱工学で御指導頂きました大田了介先生の卒業研究生として学び、卒業論文は『プレート型熱交換器の流体特性』を提出致しました。そして晴天の霹靂と言いますか、大田了介先生の補助員に任命され、卒業研究生のまとめ役として1年を過ごすことになりました。

卒業後、大学の体験を生かし大阪電気暖房(株)に入社し、平成元年ダイダン(株)、(旧大阪電気暖房(株))を退社致しました。その後私の祖父が経営しておりました、主に土木関係の仕事を営んでいる会社に入社しながら、私が専門にしております建築設備業務の独立、いわゆる『二足のわらじ』を体験し現在に至っております。仕事を通じて多くの方々との出会いと経験が、私の人間力を高めることが出来たと感謝しています。

今、私は大田了介先生の卒業研究生として学んだ1年が、その後の人生の『糧』になったと思っております。

私の大学時代から現在に至るまで、日本の取り巻く環境は大きく変化しました。 バブルからデフレ社会へ、円安から円高へ、高度成長から低成長への移行は、日本経済の衰退と企業業績の悪化、産業空洞化につながりました。そして少子高齢化の到来は、雇用構造の変化と経済成長に悪影響を及ぼすと考えます。昨年自民党が大勝しアベノミクス効果により、景気の向上が少し見られますが未だ厳しい状況が続いています。

このような社会情勢は、学校を取り巻く環境をより厳しいものにしており、大学は国際社会人としての高い技術力を支える人材育成の輩出と、社会に対しての存在力を高める施策を講じ実施することが求められております。

このような中、学園全体では(生徒・学生)(保護者)(卒業生)(教職員)をひとつの(家族)『きずな』ととらえた四位一体の経営理念を、坂口理事長が提唱され、学園の成長に向け様々な取り組みが推進されています。私たち卒業生は、社会人としての活躍とそれを後輩に還元する意識を強く持たなくてはいけなと考えます。

大阪工業大学機械工学科同窓会におきましても、古川清会長を先頭に、多くの先生方、卒業生役員、幹事の皆さんが、機械工学科教室との連携と、学生、後輩の人材育成の一助として、より多くの同窓会員、学生との交流を深める会の企画と実施に取り組んでおられます。

私は60代半ばになり、仕事を通じお客様に喜んで頂けることを励みに生活していた人生から、これからは自分の心の充実のためだけに生きようとしている節目の今、知新会を通じ親しく接して頂いている古川清会長の強い要請を受け、学生時代多くの事を学び教えて頂いた母校への恩返しと考え、副会長を受諾する決断を致しました。微力ですが、古川清会長のお手伝いを通じ、機械工学科同窓会の発展に少しでもお役に立てるよう努めたいと考えております。会員の皆さんご指導宜しくお願いします。