機械工学科 学科長 上田 整
2017年度から学科長を拝命致しました。過去2003、2004年度にも学科長をさせて頂きましたが、当時とは学科長業務が全く変化しており、困惑しております。これから学科教職員皆様のご指導・ご鞭撻を頂きながら、機械工学科の発展のために微力ではありますが、尽力させて頂きます。至らぬことも多々あると思いますが、何卒よろしくお願い申し上げます。同窓会の皆さまには新入生オリエンテーション、工作・実験フェア、社会・学生要請検討会、卒業記念パーティなどの学科行事に相変わらず強力にご協力、ご支援いただきますよう心からお願い申し上げます。

学科の近況について先ず報告させていただきたいのは、今年度から、宮部正洋教授が新たに機械工学科の教員として着任されました。今年度いっぱいで、川田教授、中川教授、小池教授が定年退職されますが、後任として1年早くお出で頂きました。流体力学がご専門で、企業経験が豊富な先生には今後機械工学科を背負ってご活躍されることを期待しております。また、2017年度から大阪工業大学が大きく変貌しました。これまでの工学部、情報科学部、知的財産学部の3学部に加え、ロボティクス&デザイン工学部が新設されました。ロボティクス&デザイン工学部は、前工学部にあった空間デザイン学科とロボット工学科および新設のシステムデザイン学科から成る3学科体制の第4の新しい学部で、梅田キャンパスに開設されております。同窓会の皆様もぜひ新しい梅田キャンパスにお越し下さい。阪急梅田駅から徒歩3分の場所に立地しております。さらに、大学院組織も改組・統合され、従来の機械工学専攻は、「電気電子・機械工学専攻 機械工学コース」となりました。これらの改組・統合は、本質的には機械工学科に大きな変更をもたらすものではなく、同窓会の皆様によって確立された「機械工学科」は大阪工業大学の看板学科としてこれからも発展を続けて参ります。

一方、機械工学科の学生が主体となっているプロジェクトも精力的に活動しており、学生フォーミュラー、人力飛行機、ソーラーカーではそれぞれ優秀な成果を得ております。特に、ロボットプロジェクトでは、2月20日、拓殖大学文京キャンパス(東京都文京区)で開かれた「平成28年度社会人基礎力育成グランプリ 全国決勝大会」(社会人基礎力協議会主催・経済産業省共催)で、審査員特別賞と協賛企業特別賞をW受賞するなどロボコン以外でも特筆すべき成果を上げております。このような活動を通して、学生のポテンシャルがレベルアップしてくれることを望んでおります。

本年度は144名の新入生を迎え入れました。2年生135名、3年生143名、4年生147名を加えると、学部生は総勢569名になります。学長方針として大学院進学を勧める中、36名が博士前期課程に進学しました。博士前期課程2年生35名、博士後期課程2名を加えると、大学院生は総勢73名になります。これらの学生の教育に学科教員17名、客員教員1名、非常勤の先生方10名、学科事務員3名、ピアサポーター5名で当たっておりますが、昨今、多様な学生支援が求められる中、皆さまの豊富なご経験、ご人脈を活かした支援を加えることができれば、この上ない学科の強みになるかと存じます。