機械工学科 学科長 上田 整
2017年度から学科長を拝命致し、2年目となりました。学科教職員皆様のご指導・ご鞭撻を頂きながら、機械工学科の発展のために微力ではありますが、尽力させて頂きます。至らぬことも多々あると思いますが、何卒よろしくお願い申し上げます。同窓会の皆さまには様々な学科行事に相変わらず強力にご協力、ご支援いただきますよう心からお願い申し上げます。

学科の近況について先ず報告させていただきたいのは、今年度から、鵜飼孝博講師と横山翔講師が新たに機械工学科の教員として着任されたことです。昨年度いっぱいで、川田教授、中川教授、小池教授が定年退職されましたが、2名の有力若手にメンバーとして加わって頂きました。お二人とも流体力学がご専門で、今後機械工学科を背負ってご活躍されることを期待しております。また、一昨年の吉田准教授に続き、昨年度も橋本智昭講師が工学部教員表彰を受賞するなど、若い先生方の活躍には目を見張るものがあります。一方、2018年度入学生から教育の質向上を目指した大きな改革が断行され、卒業着手要件や卒業要件などのハードルがとても高いものになりました。このため、学生への就学指導に関連したDSシステムなどを始めとする様々な試みが、大学、学部および学科レベルで実施されつつあります。これらの新しい試みは、本質的には機械工学科に大きな変更をもたらすものではなく、同窓会の皆様によって確立された「機械工学科」は大阪工業大学の看板学科としてこれからも発展を続けて参ります。

以上のソフト面に加え、昨年度もご報告致しましたようにハード面でも2020年春に大きく変わります。現在は、5号館1,3,4,5階および1号館6,7階で活動しておりますが、5号館3,4,5階が1号館4,5階に移転し、5号館1階の大型実験装置などは、新4号館の1階に移動します。従って、機械工学科の主要部分は1号館に統合され、これまで分割されていた不便さが解消されることになります。

機械工学科の教員・学生が主体となっているプロジェクトも精力的に活動しており、ロボットプロジェクトを始め、学生フォーミュラー、人力飛行機、ソーラーカーでもそれぞれ優秀な成果を挙げております。このような活動を通して、学生のポテンシャルがレベルアップしてくれることを望んでおります。

本年度は135名の新入生を迎え入れました。2年生145名、3年生119名、4年生154名を加えると、学部生は総勢553名になります。学長方針として大学院進学を勧める中、31名が博士前期課程に進学しました。博士前期課程2年生36名、博士後期課程2名を加えると、大学院生は総勢69名になります。これらの学生の教育に学科教員16名、客員教員1名、非常勤の先生方10名、学科事務員3名、ピアサポーター3名で当たっておりますが、昨今、多様な学生支援が求められる中、皆さまの豊富なご経験、ご人脈を活かした支援を加えることができれば、この上ない学科の強みになるかと存じます。