機械工学科同窓会 前会長 古川 清
各位に於かれましては、益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。 平素は、同窓会活動にご理解とご支援を賜り厚く御礼申し上げます。

5月12日の同窓会学年幹事会で会長職を退任し、後任に池田隆治先生が選任されました。池田先生は長年に亘り実質的に同窓会を運営されており、最適任の方へのバトンタッチであり、同窓会活動の更なる発展を確信しております。各位に於かれましては新体制に対しましても、小生に賜りましたご支援以上のご懇情をお願い申し上げます。

2010年に藤原敏雄元会長の後を継いで第14代会長に就任し8年、その前に副会長を3年務めさせていただきました。当時同窓会長は学科長経験の先生が務められる事が慣例でしたが、小山富夫先生、北條勝彦先生の退職によって卒業生の教員がいなくなり、それを機に同窓会長を「学外卒業生から」という機運が高まり、初代の学外卒業生会長に藤原敏雄さんが就任されました。藤原元会長が身をもって示された方針を、いかに定着させ発展に結びつけるかが自分に与えられた使命と肝に銘じスタート致しました。

それまでの同窓会活動は卒業生の親睦を主としていましたが、「教室(大学)の方針に則り、教室了解の下、卒業生・在校生に有益な活動を提供する」事を基本に、同窓会を「大学の発展に寄与すると共に、卒業生の社会貢献・楽しみの場」にしたいと考え、「卒業生参加型」の活動を目指しました。そして最初に、毎年ホテルセイリュウで行われる「新入生オリエンテーション」の中で時間をいただき、「卒業生とのふれあい」と称し少人数の新入生と車座になって、子や孫に伝えるが如く自らの経験を語る会を提案致しました。教室と先生方にご理解と多大なご支援をいただき、又、予想以上に多くの卒業生の参加をいただきました。これが自分の目指す同窓会活動だと自信を深め、以降幾つかの「就職活動・学生プロジェクトの支援」等に取組みました。少し変わったところでは、就職内定の学生に明日から我々の様なオッサン連中と付き合わなければならない「その予行演習」として懇親会を持ちました。そして今年度は、大学の宣伝と近隣の小学生に理科に興味を持ってもらうとする大学行事「工作・実験フェア」で、学外からは初めてとなる同窓会のプログラムを出展する事になりました。この様に様々なチャレンジをさせていただきましたが、成果につきましては、まだまだやり残したことがある・不十分であったとするのが正直な思いです。しかし個人的には、非常に「充実」した「有意義」な時を過ごせたと喜び且つ満足しています。

振返れば自分は単に「ボールを投げた」だけであり、いくつかの行事にご理解とご支援をいただいた教室及び先生方、形として仕上げていただいた役員を始めとする卒業生各位、更には、活動の場を与えていただいた工学部事務室・就職課他関係部署の皆様のお蔭であり、心から感謝を申し上げる次第です。
本当に感謝の念に堪えず、とても幸せなすがすがしい気持を感じています。

同窓会の更なる発展を祈念し、ご支援いただいた感謝のお礼と共に退任のご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。