機械工学科同窓会 会長 池田 隆治
この度、会長にご推挙頂きました池田隆治(S60年卒)でございます。永年、本会の事務局を担ってきましたので、内情をよく理解していることとこれまでの労を評価の上、会長に選任頂いたこと、また、次の会長適任者が見つかるまでのリリーフ役としてお受けすることに致しました。実は、1年前に三役会の中では会長交代の話が纏まっていましたが、本会発足50周年記念祝賀会などの記念事業を控えていたため、この節目の年はどうしてもアグレッシブな古川清会長のリーダーシップが必要との結論になり1年先送りすることになっておりました。では、小職が会長になりましたので誰がこれまで担ってきた同窓会事務局を担当するのかと申しますと、決まっていないのが現状です。つぎの事務局を任せる人材を育てていなかったことが最大のミスだと言えます。

思い起こせば1991年度に機械工作センターから機械工学教室に配置転換された時、真っ先に同僚から「機械工学科同窓会の会計担当だけは絶対引き受けたらアカン」と忠告されたことがあります。しかし教室内に卒業生教員は数名、しかも一番年下と申しますか授業を受けた恩師の先生方と仕事をしている状況でしたので、当然のごとく教室会議において眞﨑才次教室主任から同窓会会計に指名されました。これは業務命令ですので拒否できません。おまけに卒業後も母校にお世話なっているため、卒業生教員が卒業生のお世話をする業務を、さして辛いことだとは思っていませんでした。

はじめてお仕えしたのは、とても温厚な加賀精一先生ですべて事務局が準備した事に対して黙って頷き承認して下さいました。つぎが前田親良先生でしたが、先生は機械工作センター在籍時の上長であり、これまで何年も先生の下で業務をしてきましたので仕事の要領は大凡掴んでおりましたが、急きょ、工大高校(現常翔学園高等学校)の校長に着任されたため同窓会会長を任期途中で眞﨑才次先生にバトンタッチされました。眞﨑才次先生は、前田親良先生の残任期間のみ会長を勤められ、その後、阿部博司先生、北條勝彦先生、小山富夫先生が同窓会会長を歴任後、初めて卒業生の学外会長として元タクマ取締役の藤原敏雄様とで同窓会を運営することになりました。この2007年からそれまで発行していた同窓会会報を中断して同窓会のホームページを新たに制作し学園や教室の近況報告や同窓会行事の案内などの情報発信をすることになったことが昨日のように懐かしく思います。

会長としてまず初めに計測研究室出身の藤本隆氏(S48年卒)と機械工学教室から羽賀俊雄教授の2名を新しい副会長として選任し組織強化を図り、運営方針につきましては、卒業生教員不在の教室の先生方に同窓会運営の良き理解者となって頂くよう働きかけることを手始めに行い、卒業後間もない校友が積極的に集うイベントなども企画しつつ、在校生には常に校友が暖かく見守っているという自覚を持って頂くようよりベターなサポートと、ホームページの方もブラッシュアップする時期にきているので機械工学教室橋本智昭先生にお願いして短いリリーフ役を終えたいと思っています。「同じ人間が長くやっていると弊害がある」と言われない様、約1万5千名の機械工学科同窓生の代表に相応しい会長として真摯に努めたく、皆様の温かいご理解ご支援ご協力をお願い申し上げます。