機械工学科 学科長 牛田 俊
 同窓会の皆さま,2021年度より学科長を拝命いたしました牛田と申します.コロナ禍により世界中が,日本中が,関西が,そして,例外なく大学も大きな影響を受ける中,本学の機械工学科もまた,大きな変化と共に新しいスタートを切ろうしております.学科の教職員一同,力を合わせて全力を尽くす所存です.同窓会の皆様方におかれましては,これまでと変わらぬご指導とご鞭撻を賜りますよう,どうぞよろしくお願い申し上げます.
 学科の近況についてまず報告させていただきたいのは, 2020年の9月に機械工学科は皆さまの学び舎でもあった大宮キャンパス5号館から移転し,1号館の4階から7階に15の研究室および事務室が集結したことです.さらに,5号館1階の主に熱・流体系,材料系等の大型実験設備が,新4号館1階の「メカラボ」に移設され,教育・研究環境のさらなる強化が図られました.すでに5号館は建て直しのため撤去されており,新しく図書館やリベラルアーツ系の科目を行う施設の建設を待っているところです.本来ならば,昨年,機械工学科が70周年を迎える記念すべき年を,皆さまと共にお祝いする計画でしたがコロナ禍により叶いませんでした.機会が許せば,ぜひ本学に足を運んでいただきまして,新しい機械工学科を皆さまにご案内できる日を心待ちにしております.
 さて,今年度から山浦真一教授が新たに機械工学科の教員として着任され,環境エネルギー材料研究室が新設されました.ご専門の機械材料分野のみならず,今後の環境問題に対応可能な新しい材料系の研究を発展させてくださることを期待しております.山浦先生の着任により,16研究室となりました機械工学科の専門分野のラインアップにつきましては,本学科のWebサイトの方に全教員の顔写真と共に研究室紹介を行っておりますのでご覧いただければ幸いでございます.
 思い返せば昨年の春は,緊急事態宣言の最中に新入生を迎えることになりました.入学宣誓式が取りやめとなり,連休明けにオンライン授業が始まるまで大学は閉鎖されました.課外活動団体にも入れず友人が一人も出来ない新入生や,モノラボプロジェクトやクラブの主力として活躍する予定だった上級生や,就職活動が延期となり不安な日々を過ごした卒研生や大学院生がおり,我々も従来の学生支援の枠組みを越えた新しい方策を模索する一年間となりました.今年度も対面での授業でスタートしたものの,先週,府の要請によりオンライン授業に切り替わったばかりです.
 このような状況の下,今年度は154名の新入生を迎え入れました.2年生151名,3年生131名,4年生138名を加えると,学部生は総勢574名になります.大学院生は77名です.これらの学生の教育に学科教員16名,客員教員1名,非常勤の先生方15名,学科事務員3名、ピアサポーター4名で当たっておりますが,機械工学科では,このコロナ禍のマイナスをプラスに変える様々な取り組みを,将来を見据えて着々と進めて参ります.今後とも,皆さまの豊富なご経験やご人脈を活かしたご支援をいただけますよう,心よりお願いを申し上げる次第です.