社会人基礎力育成グランプリ受賞について

西川 出

機械工学科同窓会の皆様、こんにちは。機械工学科に教授として着任6年目の西川です。さて先日、我々の大学として経済産業省が主催する行事である「社会人基礎力育成グランプリ」に参加することになりました。

まず「社会人基礎力育成グランプリ」の前に「社会人基礎力」とは何か?からご説明しなければならないと思います。これは、大学の学生が社会へ巣立つにあたって必要な基礎能力として、組織や地域社会の中で多様な人々とともに仕事を行っていく上で必要な基礎的な能力のことであり、具体的には「一歩前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームワーク力」の3つの力であるとし、大学の学生にはこの力の修得を奨励するというものです。この奨励の一環として、大学生が大学における正課や課外活動を通じて社会人基礎力をどれくらい育成できたかを競うコンペティションが「社会人基礎力育成グランプリ」であり、昨年(2008年)から開催されました。2008年はその当時のモデル校であった7大学だけのクローズな大会でした。2009年からはオープンな大会として出場チームが公募されました。その結果、40の大学が名乗りを上げました。

大阪工業大学からは、機械工学科学生が中心となって進めている人工衛星プロジェクトを題材にした社会人基礎力育成の話でエントリーすることになり、プロジェクトに関わっている学生3名により発表して貰うことになりました。また常翔学園として、摂南大学と広島国際大学からも1件ずつエントリーがありました。

2009年2月10日、東京において40大学による予選大会が開催され、その結果、決勝進出は9大学に絞り込まれました。本学園からは大阪工業大学のみが決勝大会へ進出することが出来ました。決勝大会は2009年3月5日に同じく東京有楽町駅前のよみうりホールで開催されたのですが、事前の練習する時間が無く、機械工学科同窓会の会長様を始め、役員の方々のご許可を頂き、同窓会役員会の場をお借りし唯一の練習をさせて頂くことができました。この際、皆様から心温まる激励と共に、有益なご助言を多数頂戴しました。その4日後に決勝本番を迎えることになりました。

この決勝大会はもちろんですが、予選大会でも全国レベルのプレゼンテーションは全て迫力があり、見事なものばかりでした。それらの中にあって、我々のプレゼンテーションは高い評価を受け、最終的には最優秀である「社会人基礎力大賞」受賞という信じられないような名誉な結果となりました。このような最高の結果も、皆様方のご協力・ご支援によるものと心より感謝を申し上げます。このプレゼンテーションもそうですが、人工衛星プロジェクトなど機械工学科の学生、教職員が重要なポジショニングをとるプロジェクトが多数進行しております。このグランプリに満足することなく、これからも全国レベルで大阪工業大学の名前が上がるように、学生・教職員一致団結して努力しておりますので、同窓会の皆様におかれましても、引き続き温かいご支援、ご協力をお願いして、社会人基礎力育成グランプリ大賞受賞の話を終えたいと存じます。

なお、グランプリについての経済産業省のホームページURLは
http://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/gp2009kekka.htm
となっております。また大阪工業大学のホームページにもこのグランプリについては記載されておりますので、何かの機会に一度ご覧頂ければ幸いです。